言葉を失ったあとで
¥1,980
「言葉を失ったあとで」
信田さよ子 著
上間陽子 著
筑摩書房
2021年刊行
公認心理師・臨床心理士としてカウンセリングをおこない、アディクション(やめたくてもやめられない状態のこと)、DVについての第一人者と言われる信田(のぶた)さよ子さん。
1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わっている教育学者、上間(うえま)陽子さん。「海をあげる」の著者。
「カウンセリング」と「社会調査」。どのようにして目の前のひとの言葉を聞いているのか。「聞く」ことの現実とは。
「聞く」現場で武器となるのは言葉。抽象的な言葉を禁じる。既成の概念に逃さない。自分の体験を表せる言葉を探させる。
「聞く」側も、武器である言葉を失い、探し、見つけ出し、それを自分の武器としてまたなんとか生きてゆく。その繰り返し。
なんて過酷な。それでも、現場に居続けた、居続けるお二人の対談は苦しさも伴うが、驚くくらいに柔らかさも含む。
語りだそうとする人がいて、それを聞こうとする人がいる場所は、「希望」なのだと言う上間さんの言葉に、本書に終始帯びている温かさの理由が集約されている。
信田さよ子 著
上間陽子 著
筑摩書房
2021年刊行
公認心理師・臨床心理士としてカウンセリングをおこない、アディクション(やめたくてもやめられない状態のこと)、DVについての第一人者と言われる信田(のぶた)さよ子さん。
1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わっている教育学者、上間(うえま)陽子さん。「海をあげる」の著者。
「カウンセリング」と「社会調査」。どのようにして目の前のひとの言葉を聞いているのか。「聞く」ことの現実とは。
「聞く」現場で武器となるのは言葉。抽象的な言葉を禁じる。既成の概念に逃さない。自分の体験を表せる言葉を探させる。
「聞く」側も、武器である言葉を失い、探し、見つけ出し、それを自分の武器としてまたなんとか生きてゆく。その繰り返し。
なんて過酷な。それでも、現場に居続けた、居続けるお二人の対談は苦しさも伴うが、驚くくらいに柔らかさも含む。
語りだそうとする人がいて、それを聞こうとする人がいる場所は、「希望」なのだと言う上間さんの言葉に、本書に終始帯びている温かさの理由が集約されている。


