いろとりどりのテント

¥600

SOLD OUT

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※送料が別途¥300かかります。

再入荷通知を希望する

再入荷のお知らせを希望する

年齢確認

再入荷されましたら、登録したメールアドレス宛にお知らせします。

メールアドレス

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「gmail.com」を許可するように設定してください。

再入荷のお知らせを希望する

再入荷のお知らせを受け付けました。

ご記入いただいたメールアドレス宛に確認メールをお送りしておりますので、ご確認ください。
メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
通知受信時に、メールサーバー容量がオーバーしているなどの理由で受信できない場合がございます。ご確認ください。

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「gmail.com」を許可するように設定してください。

ぬりええほん
「いろとりどりのテント」
~テントずきのあなたへ~
神山恭昭 著
創風社
2018

「愛媛新聞」や「松山百点」で連載を持つ、奇才!神山恭昭(こうやまやすあき)さんの新作は、塗り絵!
孫のクリスマスプレゼントに・・と作成した手作り絵本が、このたび出版されました。
神山さんの絵の良さがあますところなく出た仕上がりになっています。
「色は塗っても塗らなくてもいいんです」と神山さん。

(追記)
 どうして神山さんの本が好きなのかなぁということ(好きというか、おすすめしたいという気持ち、その確かさについて)は、随分前にも考えたことがあった。
 人柄を知っているから、というのはもちろんあるのだけど、辿り着く答えは「安心感」。「安心して遊べる場所」だからかなと思う。
 私は小さな頃、なにもかもが怖かった。家の中の静かな部屋も、部屋の隅に溜まっている暗闇も、みしっという床の音も、本棚の背表紙に書いてある「おばけ」という文字も、長い廊下も、床の間の日本人形も、外の松の木も・・トイレなんて論外で、なんなら、裏庭でいきなり遭遇する祖母や曾祖母も怖かった(そう言うと失礼だけど、、トトロのメイちゃんがおばあちゃんと遭遇したときのような感覚)。そんな身の回りのあれやこれやにビクビクしっぱなしだった幼少期だったけど、それでも、「怖い」って取り除かなくていいんじゃないかなぁと思っていて。今のピカピカした家の中や外では、「怖い」というとても大事な感覚が削られていってるんじゃないだろうか。いいのかなぁ、そんなんで・・と思っていた。
 けれども、神山さんのお孫さんもとても怖がりらしい。そうなのか。どんなに世の中が視覚的には明るくなり、小綺麗になっていったとしても、小さな人というのは怖がりなのか。小さな人は、この世が不安に満ちていることをちゃんと感じ取っているんだな。当たり前に。揺るぎない事実として。
 だとしたら、遊ぶときくらい、安心して遊べたらいいなぁと思う。そんな場所がここ、神山さんの絵本の中だ、と思った。何度も何度も描きなおされて選び抜かれた線は、温かい。守られている。ブルーナさんも、何十回も何百回も描いて、あのうさこちゃんの「〇」にたどり着いているのだと、遠い昔に鹿児島の展示で見た記憶があるのだけど、それに近い気がする。安心して身を委ねて、思い切り遊んでほしい。不安なことなんてなんにもないから、大丈夫、大丈夫。何度でも、そう言いたい。でもね、大人にはね、その逆で、この世に満ちている不安をちゃんと思い出そうよ、と思う時があるんだけど。
(2020.12.15)

ショップの評価

通報する

© 125naroom