水中の哲学者たち
永井玲衣　著
晶文社
2021

人の話をよく聞くこと。自分の言葉で話すこと。それがルール。様々な場所で「哲学対話」を繰り広げている、哲学の研究者である永井玲衣さんによるエッセイ。

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」を追いかけている。

「哲学対話」は、「わからなさ」をわかりに行く場所らしい。
わからなくていい。ということに、安心する。
きっと、わからないことが増えるだけ。
答えなんて求めていない。
考えること。
考える。
考えなくていいのに、考える。
考えるなんてしんどいことなのに、考えない方が楽だろうに、でも、考えている時に自分が戻ってきた感覚がある。
やっぱり、考えることはやめられない。
その途方もない前も見えない長い道のりを、伴走してくれる本になりそうです。

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